0x80070002(ファイルが見つかりません)の直し方|更新で出たときの確認順と似た番号の見分け方

0x80070002の直し方

0x80070002 は「指定されたファイルが見つかりません」を表すコードです。Windows Update で出たときは、更新に使うファイルが欠けたり壊れたりしていることが多く、再起動→空き容量→トラブルシューティング→更新の部品のリセット→修復の順に確かめます。

こういう状態なら該当します

  • 更新プログラムが0x80070002 で失敗し、何度試しても入らない
  • Windows の大型アップデート(機能更新)の途中で止まる
  • 前回の更新が途中で終わったあと、次の更新が入らなくなった

参考にした公式情報: Microsoft Learn「Troubleshoot Windows Update Error 0x80070002」/「Windows Update の一般的なエラー」/Microsoft サポート「Windows の更新に関する問題のトラブルシューティング」(2026年9月閲覧)

目次

0x80070002 が伝えていること

0x80070002 とは、Windows が処理に必要なファイルを探したのに、決められた場所に見つからなかったときに出るエラーコードです。

後ろ4桁の「0002」は、Windows の標準のエラー番号2番(ERROR_FILE_NOT_FOUND)を指します。Microsoft のエラー番号一覧では、説明は「指定されたファイルが見つかりません。」です。先頭の「8007」は、標準の番号を包んで返したときの目印になります。

Microsoft の技術資料は、更新でこの番号が出る原因を次のように挙げています。

  • 更新に必要なファイルが欠けている、または壊れている
  • 前回の更新が途中で終わり、システムの状態がそろっていない
  • レジストリが、もう存在しないサービスやファイルを指している

家庭のパソコンで手を付けやすいのは、上の2つです。更新用の一時ファイルを作り直し、システムファイルを修復すれば、欠けたファイルを取り直せます。

0x80070002 は「更新に使うファイルが見当たらない」状態

  • 0x80070002=指定されたファイルが見つからない
    • ファイルの欠落・破損部品のリセットと修復で取り直す
    • 前回の更新が途中で終了再起動から始める
    • 空き容量の不足一時ファイルを消して空きを作る

図:更新で 0x80070002 が出るのは、更新に使うファイルの欠落や破損、前回の更新の未完了、空き容量の不足が重なったときが多い

更新で出たときの順番

1つ終えるごとに再起動して、更新をもう一度試してください。ここで直らなければ次に進みます。

手順1 再起動して、時間を置いて再試行する

電源メニューから「再起動」を選んでください。前回の更新が途中で止まっていた場合、再起動で片づいて次の回に入ることがあります。

手順2 空き容量を確保し、周辺機器を外す

更新用のファイルを置く場所が足りないと、途中で止まってしまうでしょう。一時ファイルを消す方法は、Microsoft の空き領域の案内に載っています。Microsoft の案内では、大型アップデートには32ビット版で16GB以上、64ビット版で20GB以上の空きが要るとされています。そのうえで、次の表の場所から一時ファイルを消してください。

Windows 11Windows 10
一時ファイルの削除設定 → システム → ストレージ → クリーンアップ対象候補スタートで「ディスク クリーンアップ」と検索して開く
自動で整理する機能ストレージ センサーストレージ センサー

⚠️ ごみ箱や「ダウンロード」フォルダーも削除の候補に出ることがあります。残しておきたいファイルが入っていないか、チェックを入れる前に確かめてください。

同じ案内は、外付けのドライブやドックなど、動かすのに要らない機器を外してから更新するよう勧めています。USBメモリや外付けドライブがつながったままなら、外してから再試行してください。

手順3 トラブルシューティング ツールを実行する
Windows 11Windows 10
開き方設定 → システム → トラブルシューティング → その他のトラブルシューティング ツール設定 → 更新とセキュリティ → トラブルシューティング → 追加のトラブルシューティング ツール
選ぶ項目Windows Update の「実行する」Windows Update →「トラブルシューティング ツールの実行」
手順4 更新の部品をリセットする

更新用の一時フォルダーを作り直し、欠けたファイルを取り直させる手順です。フォルダーは削除せず、名前を変えて退避させるだけなので、元に戻せます。コマンドは Microsoft の資料に載っているとおりに入力します。

⚠️ スタートで「cmd」と入力し、「コマンド プロンプト」を「管理者として実行」で開いてください。%windir% という書き方は、PowerShell やターミナルの既定の画面では展開されません。

  1. net stop wuauserv
  2. net stop bits
  3. net stop cryptSvc
  4. ren %windir%\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
  5. ren %windir%\System32\catroot2 catroot2.old
  6. net start cryptSvc
  7. net start bits
  8. net start wuauserv

1行ずつ入力して Enter を押し、終わったら再起動してください。以前にこの手順を試したことがあると「.old」のフォルダーが残っていて、4・5行目が失敗します。その場合は末尾を「.old2」などに変えて入力してください。

手順5 システムファイルを修復する

同じコマンド プロンプト(管理者)で、次の2つを順に実行します。途中で画面を閉じないでください。

  1. DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
  2. sfc /scannow

1つ目は Windows の部品の置き場を、2つ目はシステムファイルを点検して直すコマンドです。1つ目は既定で Windows Update から修復用のファイルを取ってくるため、インターネットにつないだままにしてください。

手順6 その更新だけを手動で入れる(上級者向け)

同じ更新だけが失敗し続けるなら、更新の番号(KB番号)を控えて、Windows Update カタログから直接入れる方法もあります。Microsoft 自身が上級ユーザー向けとしている手順で、お使いの Windows の版に合うものを選ぶのが条件です。

更新で 0x80070002 が出たときの順番

  • 更新が 0x80070002 で失敗した
  • 1再起動して再試行前回の未完了を片づける
  • 2空き容量と周辺機器大型アップデートは64ビット版で20GB以上
  • 3トラブルシューティング ツールWindows 11 と 10 で場所が違う
  • 4更新の部品をリセット管理者のコマンド プロンプトで
  • 5DISM と sfc で修復インターネットにつないだまま

1つ終えるごとに再起動して、更新をもう一度試す

図:更新で 0x80070002 が出たら、再起動・空き容量・トラブルシューティング・部品のリセット・修復の順に、影響の小さいものから試す

大型アップデートの途中で出たとき

年に一度の大型アップデート(機能更新)で 0x80070002 が出たときは、まず空き容量と周辺機器を見直します。手順2の目安(64ビット版で20GB以上)を下回っているなら、空きを作ってから再試行してください。

Microsoft の技術資料では、アップグレードの失敗の例として、準備に使うファイルを読み込めなかったケースも挙げています。空き容量と周辺機器を整えても失敗するなら、手順4・5で更新の部品とシステムファイルを整えてから、もう一度試してください。

⚠️ 大型アップデートの前には、大事なファイルを外付けのドライブなどへ退避しておくと安心です。Microsoft の資料も、作業の前にシステムのドライブをバックアップするよう求めています。

似た番号との見分け方

0x8007 で始まる番号は、後ろ4桁で意味が変わるので、最初に見る所も違ってくるでしょう。

末尾の番号と、最初に見る所
番号意味(Microsoft の定義)最初に見る所
0x80070002指定されたファイルが見つかりません更新の部品のリセット・修復
0x80070003指定したパスが見つかりません修復(パスの誤り)
0x80070005アクセスが拒否されました権限・保護ソフト
0x8007000Dデータが無効です更新の取り直し
0x80070570ファイルまたはディレクトリが壊れているDISM と sfc での修復

Microsoft の一般的なエラーの一覧では、0x8007000D は更新の取り直し、0x80070570 は DISM と sfc による修復が対処として挙がっています。画面の番号を1桁ずつ見比べてから、該当する手順へ進んでください。

それでも直らないとき(Windows 11 と 10 で違う)

Windows 11 には、アプリ・ファイル・設定を残したまま Windows を入れ直す機能があります。「設定」→「システム」→「回復」の「Windows Update で問題を修正する」で「今すぐ再インストール」を選びます。作業中は電源とインターネットにつないだままにしてください。

Windows 10 には、この項目がありません。Windows 10 は2025年10月14日にサポートが終わっているため、更新が届く状態かどうかもあわせて確かめてください。

相談するときは、次のものを控えておくと話が早く進みます。

控えておくもの見る場所
失敗した更新の KB番号Windows 11: 設定 → Windows Update → 更新の履歴/Windows 10: 設定 → 更新とセキュリティ → Windows Update → 更新の履歴を表示する
試した手順と、そのときの結果メモかスクリーンショット
空き容量設定 → システム → ストレージ

よくある質問

Q1. 0x80070002 が出たら、自分のファイルも消えていますか?

消えたのは更新に使うファイルで、自分で作った文書や写真が消えたという意味ではありません。更新用の一時フォルダーを作り直し、システムファイルを修復すると、欠けたファイルは取り直されます。

Q2. 更新の途中で電源が切れたあとから出るようになりました。

前回の更新が途中で終わると、システムの状態がそろわず、次の更新が 0x80070002 で止まることがあります。Microsoft の資料もこの原因を挙げています。手順1の再起動から始めて、手順4・5へ進んでください。

Q3. 日付と時刻を合わせると直ると書いた記事を見ました。

Microsoft の資料が挙げる原因は、ファイルの欠落や破損、前回の更新の未完了で、時刻のずれは載っていません。確かめる手間は小さいので、ずれていれば直したうえで、この記事の手順に進んでください。

Q4. SoftwareDistribution.old は消してもいいですか?

退避させただけのフォルダーなので、すぐに消す必要はありません。更新が通り、しばらく使って問題がないことを確かめてから削除を考えれば十分です。

Q5. Windows 10 でも同じ手順で直せますか?

コマンドの手順(手順4〜5)は Windows 10 でも同じです。違うのは、トラブルシューティングや更新の履歴の場所と、「今すぐ再インストール」が無い点です。

まとめ

0x80070002 の要点

  • 意味は「指定されたファイルが見つかりません」(Windows の標準エラー番号2)
  • 更新ではファイルの欠落・破損、前回の更新の未完了が主な原因
  • 再起動→空き容量→トラブルシューティング→部品のリセット→修復の順に確かめる
  • 大型アップデートは64ビット版で20GB以上の空きと周辺機器の取り外しから
  • 末尾が違う番号(0003・0005・000D・0570)は最初に見る所が違う

関連する症状

※設定画面の名称や項目の場所は、お使いのWindowsの版や更新の状況により異なる場合があります。本記事はデスクトップ版Windows(10・11)での操作を前提に、2026年9月時点のMicrosoftの公開情報をもとに整理しています。コマンドの実行やシステムの修復は、大事なデータを退避してから行ってください。会社や学校で管理されているパソコンは、管理者の指示に従ってください。

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この記事を書いた人

はじめまして、瀬川です。メーカーの情報システム部門で12年、社員から届く「パソコンが動かない」の一次対応をしてきました。プリンターがつながらない、USBを挿しても反応しない、音が出ない。窓口に来る相談は、だいたい同じ形で繰り返します。覚えたのは、直し方より先に確認する順番でした。同じ「動かない」でも、電源・接続・設定・ソフトのどこが原因かで手順が変わります。このサイトは、そのときのメモを症状ごとに並べ直したものです。手元で試した手順だけを載せ、データが消えるおそれのある操作は先に書くようにしています。

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