0xc0000005 は、アプリが触ってはいけないメモリに触れて Windows に止められたときの番号です。1つのアプリだけで出るならアプリ側、いくつものアプリで出るなら Windows 側を疑います。先に落ちたファイルの名前を確かめると、遠回りせずに済みます。
- 「アプリケーションを正しく起動できませんでした (0xc0000005)」と出てアプリが開かない
- アプリやゲームが使っている途中で急に閉じる
- イベントの記録に「例外コード: 0xc0000005」が残っている
参考にした公式情報: Microsoft Learn「NTSTATUS Values」/「MSIX アプリのリセットまたは修復」/Microsoft サポート「Office アプリケーションを修復する」(2026年10月閲覧)
0xc0000005 が伝えていること
0xc0000005 とは、アプリが使ってよい範囲の外にあるメモリを読んだり書いたりしようとして止められたときの番号です。名前は STATUS_ACCESS_VIOLATION(アクセス違反)といいます。
Microsoft のNTSTATUS の一覧では、「ある命令が参照したメモリを読み取れなかった(書き込めなかった)」という意味の説明が付いています。先頭が「C」の番号は、Windows の中心部が返す NTSTATUS という種類です。更新でよく見る「0x8007…」とは、番号の系統そのものが違います。
止めたのは Windows でも、メモリを読み違えたのはアプリのほうです。そのため、最初に見るのは「どのアプリで出たか」になります。
| 出方 | 疑う場所 | 最初にすること |
|---|---|---|
| 特定のアプリ1つだけで出る | そのアプリか、それに組み込まれた追加機能 | アプリの更新・修復 |
| 新しいソフトや更新を入れた直後から出る | その変化 | 入れたものを外して確かめる |
| いくつものアプリで出る | Windows・ドライバー・メモリ | Windows の修復とメモリ診断 |
0xc0000005 は「いくつのアプリで出るか」で直す相手が変わる
- 0xc0000005=メモリのアクセス違反
- 1つのアプリだけアプリの更新・修復・入れ直し
- 何かを入れた直後から入れたものを外して確かめる
- いくつものアプリでWindows・ドライバー・メモリ
図:0xc0000005 はアプリがメモリを読み違えたことを示す番号で、1つのアプリだけで出るか、いくつものアプリで出るかによって、直す相手が変わる
落ちたファイルの名前を確かめる
手を動かす前に、Windows が残した記録で「どのファイルの中で止まったか」を見ておきます。名前が分かれば、次に進む方向はほぼ決まるでしょう。
- スタートボタンを右クリックし、「イベント ビューアー」を開く
- 左の「Windows ログ」→「Application」を選ぶ
- アプリが落ちた時刻の近くで、レベルが「エラー」・ソースが「Application Error」の行を開く
- 「例外コード: 0xc0000005」と、「障害が発生しているモジュール」の名前を控える
同じ内容は、スタートで「信頼性」と入力して開く信頼性モニターでも見られます。日ごとに並んだ赤い×印を選び、「技術的な詳細の表示」を開いてください。いつから落ち始めたかが一目で分かるので、直前に入れたソフトとの照らし合わせに向いています。
| 「障害が発生しているモジュール」の名前 | 考えられること | 次に進む所 |
|---|---|---|
| アプリ自身のファイル(アプリ名に近い名前) | アプリの不具合・ファイルの破損 | アプリの更新・修復・入れ直し |
| 別の会社のファイル(保護ソフト・画面に重ねて表示するツールなど) | アプリに割り込んだ追加ソフト | そのソフトを止めて確かめる |
| Windows のファイル(ntdll.dll・KERNELBASE.dll など) | アプリ側の処理の結果ここで止まった場合を含む | アプリ側の手順から進め、直らなければ Windows の修復 |
Windows のファイル名が出ても、そのファイルが壊れているとは限りません。アプリが渡した値が正しくないと、受け取った側の Windows のファイルの中で止まるからです。いきなり Windows を直しに行かず、アプリ側から順に進めてください。
記録に残った名前の読み方
- 考えられること
- アプリの不具合・破損
- 次の一手
- 更新→修復→入れ直し
- 考えられること
- 追加ソフトの割り込み
- 次の一手
- 止めて確かめる・クリーン ブート
- 考えられること
- アプリ側の結果で止まった場合を含む
- 次の一手
- アプリ側から進め、最後に Windows
図:イベント ビューアーの「障害が発生しているモジュール」がアプリ自身・別の会社・Windows のどれかによって、次に手を付ける場所が変わる
1つのアプリだけで出るときの順番
影響の小さいものから進めます。1つ試すごとにアプリを起動し直し、直らなければ次へ移ってください。
パソコンを再起動してから、アプリをもう一度開きます。それでも出るなら、アプリの更新を確かめてください。Microsoft Store のアプリは Store の「ライブラリ」から、それ以外はアプリの「ヘルプ」やメーカーのサイトから更新できます。
アプリの種類で修復の場所が違います。まずデータが残る「修復」から試し、「リセット」は後に回します。
| アプリの種類 | 場所 | 押すボタン |
|---|---|---|
| Microsoft Store のアプリ | 設定 → アプリ → インストールされているアプリ(Windows 10 は「アプリと機能」)→ アプリの「詳細オプション」 | 「修復」→ だめなら「リセット」 |
| Word・Excel など Office | 同じ一覧で Microsoft 365 または Office を選び「変更」 | 「クイック修復」→ だめなら「オンライン修復」 |
| そのほかのソフト | 同じ一覧で選び「変更」(項目がない場合もある) | ソフトが用意した修復 |
Microsoft の技術資料では、修復はアプリのデータを残したまま直す操作です。リセットはアプリのデータを消して入れ直す操作なので、サインインや設定がやり直しになります。
⚠️ Office の「オンライン修復」は Office を入れ直す形になり、終わった後にサインインを求められることがあります。Microsoft アカウントのメールアドレスとパスワードを手元に用意してから進めてください。
記録に別の会社のファイル名が出ていたら、そのソフトを一時的に止めて試します。保護ソフト、画面の上に情報を重ねて表示するツール、録画ソフトなどが例です。Office なら、アドインを止めて起動するセーフ モードでも確かめられます。Ctrl キーを押したまま Word や Excel を開くと、セーフ モードで起動するかを聞く画面が出てきます。
どれが原因か見当がつかないときは、Microsoft 以外の常駐ソフトを止めて起動するクリーン ブートで確かめてください。終わったら元の起動に戻すのを忘れないでください。
修復で直らなければ、アプリをいったんアンインストールして入れ直します。保存データがアプリのフォルダーの中にあるソフト(ゲームのセーブデータなど)は、先に別の場所へ写しておくと安全です。
アプリの提供元が「Visual C++ 再頒布可能パッケージ」の入れ直しを案内している場合は、その手順に従います。Microsoft の配布ページも、アプリを直す目的ならアプリの提供元に手順を確かめるよう案内しています。
いくつものアプリで出るときの順番
ブラウザー・Office・ゲームなど、種類の違うアプリでまとめて出るなら、アプリ1つずつを直しても追いつきません。Windows 側を順に確かめます。
「設定」→「Windows Update」で更新を確かめ、出ている更新を入れて再起動します。画面まわりの不調と一緒に落ちるなら、グラフィックのドライバーを、パソコンやグラフィック ボードのメーカーのサイトで最新にしてください。
スタートで「cmd」と入れ、「コマンド プロンプト」を「管理者として実行」で開きます。下の2行を順に実行してください。
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealthsfc /scannow
1行目は Windows の部品の置き場を、2行目はシステムファイルを点検して直すコマンドです。どちらも時間がかかるので、終わるまで画面を閉じずに待ちましょう。
いくつものアプリで場所を選ばずに落ちるなら、メモリそのものの不調も考えます。スタートで「Windows メモリ診断」と入力して開き、「今すぐ再起動して問題の有無を確認する」を選びます。
⚠️ 選んだ時点ですぐに再起動するので、開いている文書は保存してから始めてください。メモリの量によっては、終わるまで数十分かかることがあります。
診断で問題が見つかったら、メモリの交換を考える段階です。自分で増設したメモリなら、元の構成に戻して様子を見る方法もあります。メーカー保証の期間内なら、まず窓口に相談してください。
0xc0000005 が出たときの順番
- 0xc0000005 でアプリが開かない・落ちる
- 1記録で落ちたファイルを見るイベント ビューアー・信頼性モニター
- 2アプリを更新・修復する修復が先、リセットは後
- 3追加ソフトを外すクリーン ブートで確かめる
- 4アプリを入れ直す保存データを先に写す
- 5Windows の修復とメモリ診断いくつものアプリで出るとき
1つ試すごとにアプリを起動し直して確かめる
図:0xc0000005 は、記録の確認→アプリの更新と修復→追加ソフトの切り離し→入れ直し→Windows の修復とメモリ診断の順に、影響の小さいものから試す
似た番号との違い
先頭が「0xc000」で始まり、アプリが起動しないときに出る番号はほかにもあります。意味が違うので、最初の一手も変わります。説明は Microsoft のNTSTATUS の一覧に載っている内容です。
| 番号 | 公式の意味 | 最初の一手 |
|---|---|---|
| 0xc0000005 | 参照したメモリを読み書きできなかった | 記録で落ちたファイルを見る |
| 0xc0000135 | 起動に要る部品(DLL)が見つからない | アプリを入れ直す |
| 0xc000007b | 形式が正しくないか、Windows で動く作りではない | 元のインストール用ファイルから入れ直す |
0xc000007b は、64ビット用と32ビット用の部品が混ざったときにも出る番号です。公式の説明でも、元のインストール用ファイルからアプリを入れ直すよう勧めています。
よくある質問
Q1. 0xc0000005 が出るのはウイルスのせいですか?
この番号だけでウイルスと決めることはできません。多くはアプリ側の不具合や、アプリに割り込んだソフトとの相性で起こります。不審なソフトを入れた覚えがあるなら、Windows セキュリティの「ウイルスと脅威の防止」でスキャンしておくと安心です。
Q2. データ実行防止(DEP)を切ると直ると書かれた記事を見ました。
DEP は、メモリの中で実行してはいけない場所を守る Windows の保護の機能です。切ると、そのアプリが攻撃を受けたときの守りも弱くなります。ここではおすすめしません。アプリの更新・修復・入れ直しを先に試してください。
Q3. ゲームだけで出ます。何から試せばいいですか?
ゲームの配信アプリに「ファイルの整合性の確認」や「修復」があれば、先にそれを使ってください。画面に情報を重ねて表示するツールや録画ソフトを止めて起動するのも、確かめやすい方法です。グラフィックのドライバーの更新は、そのあとで十分間に合います。
Q4. アプリの「リセット」をするとファイルは消えますか?
消えるのはアプリの設定やサインインの情報など、アプリが持っているデータです。ドキュメントや写真のフォルダーに保存したファイルは消えません。ただしアプリの中だけに保存するタイプのメモ帳アプリなどは、先に中身を書き出してから進めてください。
Q5. イベント ビューアーに同じエラーがたくさん並んでいます。
同じアプリが何度も落ちていれば、記録もその回数だけ増えます。数の多さそのものは心配いりません。見るべきなのは、毎回同じファイル名かどうかです。毎回同じなら、そのファイルを持つアプリやソフトに絞って進めてください。
まとめ
0xc0000005 の要点
- 意味はメモリのアクセス違反。止めたのは Windows、読み違えたのはアプリ
- 先にイベント ビューアーで「障害が発生しているモジュール」を確かめる
- 1つのアプリなら更新→修復→追加ソフトを外す→入れ直しの順
- いくつものアプリならWindows の更新・修復とメモリ診断へ進む
- DEP の無効化やレジストリの書き換えには頼らない
※設定画面の名称や項目の場所は、お使いのWindowsの版や更新の状況により異なる場合があります。本記事はデスクトップ版Windows(10・11)での操作を前提に、2026年10月時点のMicrosoftの公開情報をもとに整理しています。アプリの入れ直しやシステムの修復は、大事なデータを退避してから行ってください。会社や学校で管理されているパソコンは、管理者の指示に従ってください。

