0x80070005 は「アクセスが拒否されました」を表すコードです。Windows Update で出たなら、再起動→トラブルシューティング→保護ソフトの一時停止→部品のリセット→修復の順に確かめます。この順なら、関係のない設定を触らずに済みます。
- 更新プログラムのインストールが 0x80070005 で失敗する
- Microsoft Store のアプリが入らない・更新できない
- ソフトのインストール中にこの番号が出て止まる
- ファイルやフォルダーのコピー・削除で「アクセスが拒否されました」と出る
参考にした公式情報: Microsoft Learn「Windows Update エラー 0x80070005 のトラブルシューティング」/「Windows Update の一般的なエラー」/Microsoft サポート「Windows の更新に関する問題のトラブルシューティング」(2026年9月閲覧)
0x80070005 が伝えていること
0x80070005 とは、Windows が「この操作をする権限がない」と判断して止めたときに出るエラーコードです。番号から分かるのは「権限で止まった」ことだけで、どこで止まったかまでは分かりません。
後ろ4桁の「0005」は、Windows の標準のエラー番号5番(ERROR_ACCESS_DENIED)を指します。先頭の「8007」は、その標準の番号を包んで返したときに付く目印です。Microsoft の開発者向けのエラー番号一覧でも、5番の説明は「アクセスが拒否されました。」となっています。
同じ番号でも、止めている相手は場面ごとに違います。先に、どの場面で出たかを決めてください。
| 出た場面 | 考えられるもの | 最初に見る所 |
|---|---|---|
| Windows Update の更新 | 更新用フォルダーの権限・保護ソフト | 再起動と保護ソフト |
| Microsoft Store のアプリ | サインイン状態・Store 自体の更新 | Microsoft アカウント |
| ソフトのインストール | 管理者の権限 | 「管理者として実行」 |
| ファイルのコピー・削除 | 使用中のファイル・保存先の権限 | 開いているアプリと保存先 |
0x80070005 は「どの場面で出たか」で入口が変わる
- 0x80070005=アクセスが拒否された
- Windows Update再起動と保護ソフトから
- Microsoft Storeサインイン状態から
- ソフトのインストール管理者として実行
- ファイルの操作使用中と保存先から
図:0x80070005 は権限で止まったことだけを示す番号で、更新・Store・インストール・ファイル操作のどこで出たかによって最初に見る所が変わる
まず確認するのはここです
場面を問わず、影響の小さい確認から入ります。ここで片づくこともあるので、飛ばさずに進めてください。
- 管理者のアカウントでサインインしているか確かめる
- 電源メニューから「再起動」を選んで起動し直す(シャットダウンは使わない)
- 同じ操作を、時間を置いてもう一度試す
管理者かどうかは、Windows 11・10 とも「設定」→「アカウント」→「ユーザーの情報」で確かめられます。名前の下に「管理者」と出ていれば、権限は足りている状態です。
会社から貸与されたパソコンで「標準ユーザー」と出る場合は、自分で直せる範囲を超えています。番号と出た場面を控えて、社内の担当者に伝えてください。
再起動を選ぶのは、シャットダウンだと次の起動で前の状態を引き継ぐ設定(高速スタートアップ)が入っていることがあるためです。更新の途中で止まった処理は、再起動で片づくことがあります。
Windows Update で出たときの順番
Microsoft の技術資料は、更新が 0x80070005 で失敗する原因を次のように挙げています。
- 更新用フォルダー(WinSxS・SoftwareDistribution)への権限の不足
- 関連するレジストリの権限の誤り
- 他社製の保護ソフトによる、更新ファイルのロック
- Windows フォルダーへの権限の不足
- グループポリシーや管理ツールによる書き込みの制限
公式の手順はIT管理者向けの並びなので、ここでは家庭のパソコンで影響の小さい順に並べ直しました。1つ終えるごとに再起動して、更新をもう一度試してください。ここで直らなければ次に進みます。
Windows に用意された診断を先に使います。場所は Windows 11 と 10 で異なるので、下の表で確かめてください。
| Windows 11 | Windows 10 | |
|---|---|---|
| 開き方 | 設定 → システム → トラブルシューティング → その他のトラブルシューティング ツール | 設定 → 更新とセキュリティ → トラブルシューティング → 追加のトラブルシューティング ツール |
| 選ぶ項目 | Windows Update の「実行する」 | Windows Update →「トラブルシューティング ツールの実行」 |
| 補足 | 「問い合わせ」アプリから自動診断を起動する案内もあります | 画面の文言は版によって少し違います |
市販のウイルス対策ソフトを入れている場合は、リアルタイムの保護を一時的に止めてから更新を試します。公式の資料でも、他社製の保護ソフトが更新のファイルをロックする例が挙がっています。
⚠️ 止めるのは切り分けのためだけです。更新を試したら、すぐに保護を元に戻してください。止めたままインターネットを使い続けないでください。
Windows 標準の Microsoft Defender だけを使っているなら、この手順は後回しでかまいません。Defender のリアルタイム保護は、オフにしても少したつと自動でオンに戻ります。
更新用の一時フォルダーを作り直す手順です。フォルダーは削除せず、名前を変えて退避させるだけなので、元に戻せます。
⚠️ 入力する画面に注意してください。スタートで「cmd」と入力し、「コマンド プロンプト」を「管理者として実行」で開きます。%windir% という書き方は、PowerShell やターミナルの既定の画面では展開されず、名前の変更が失敗します。
net stop wuauservnet stop bitsnet stop cryptSvcren %windir%\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.oldren %windir%\System32\catroot2 catroot2.oldnet start cryptSvcnet start bitsnet start wuauserv
1行ずつ入力して Enter を押し、終わったら再起動してください。以前にこの手順を試したことがあると、「.old」の付いたフォルダーが残っていて4・5行目が失敗します。その場合は、名前の末尾を「.old2」などに変えて入力してください。
同じコマンド プロンプト(管理者)で、次の2つを順に実行します。どちらも終わるまで時間がかかることがあるので、途中で画面を閉じないでください。
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealthsfc /scannow
1つ目は Windows の部品の置き場(コンポーネント ストア)を、2つ目はシステムファイルを点検して直します。1つ目は既定で Windows Update から修復用のファイルを取ってくるため、インターネットにつないだままにしてください。
公式の資料では、更新用フォルダーの権限を既定に戻すコマンドが最初の手順として載っています。影響が広いので、ここでは最後に回しました。
⚠️ 公式の資料は、この作業の前にシステムのドライブをバックアップするよう求めています。大事なファイルを外付けのドライブなどへ退避してから進めてください。
icacls "%windir%\WinSxS" /reset /t /c /qicacls "%windir%\SoftwareDistribution" /reset /t /c /qicacls "%windir%\WinSxS" /setowner "NT SERVICE\TrustedInstaller" /t /c /q
1・2行目で権限を既定に戻し、3行目で WinSxS フォルダーの持ち主を Windows の更新を担う「TrustedInstaller」に戻します。フォルダーが大きく、完了までかなり待つこともあるでしょう。
Windows Update で 0x80070005 が出たときの順番
- 更新が 0x80070005 で失敗した
- 1トラブルシューティング ツールWindows 11 と 10 で場所が違う
- 2他社製の保護ソフトを一時停止試したらすぐ戻す
- 3更新の部品をリセット管理者のコマンド プロンプトで
- 4DISM と sfc で修復インターネットにつないだまま
- 5フォルダーの権限を既定に戻す先にバックアップを取る
1つ終えるごとに再起動して、更新をもう一度試す
図:更新で 0x80070005 が出たときは、トラブルシューティング→保護ソフト→部品のリセット→修復→権限の順に、影響の小さいものから試す
Windows 11 には、アプリ・ファイル・設定を残したまま Windows を入れ直す機能があります。「設定」→「システム」→「回復」の「Windows Update で問題を修正する」で「今すぐ再インストール」を選びます。作業中は電源とインターネットにつないだままにしてください。
Windows 10 には、この項目がありません。また Windows 10 は2025年10月14日でサポートが終わりました。それ以降の更新は、拡張セキュリティ更新(ESU)に登録したパソコンに届く形です。更新が失敗し続ける Windows 10 では、登録の状態もあわせて確かめてください。
Microsoft Store やソフトのインストールで出たとき
Store のアプリで出たときは、次の順に確かめます。Microsoft の案内でも、最初の項目は Microsoft アカウントへのサインインです。
- Store にMicrosoft アカウントでサインインしているか確かめる
- Windows Update で更新プログラムの確認を行う
- Store のライブラリから更新を入手する(Windows 11 は「ライブラリ」→「更新プログラムの入手」)
- Windows 10 なら「トラブルシューティング」の「Windows ストア アプリ」も実行する
ダウンロードしたソフトのインストールで出た場合は、インストーラーを右クリックして「管理者として実行」を選びます。会社のパソコンでソフトの追加が制限されているときは、この操作でも通りません。社内の担当者に相談してください。
ファイルやフォルダーの操作で出たとき
コピーや削除で「アクセスが拒否されました」と出るなら、ファイル側の事情で止まっていることがよくあります。上から順に確かめてください。
- そのファイルを別のアプリで開いていないか確かめ、開いていれば閉じる
- 保存先が「Windows」「Program Files」の中なら、いったん「ドキュメント」などに置いてから操作する
- SDカードやUSBメモリなら、書き込み禁止のロックが掛かっていないか確かめる
アプリを閉じても使用中と出るなら、タスクマネージャーで残っている処理を終わらせます。SDカードのロックは、本体の側面にある小さなスイッチの位置で確かめてください。
⚠️ システムのフォルダーの「所有者」を自分に書き換える方法が紹介されていることがあります。Windows のフォルダーでは行わないでください。更新は、フォルダーの持ち主が「TrustedInstaller」であることを前提に動きます。書き換えると、更新が失敗する原因を自分で作ることになります。
それでも直らないときに控えておくこと
ここまでで直らない場合は、次の表で原因の見当を付けてから相談してください。話が早く進みます。
| 試すこと | 結果からわかること |
|---|---|
| 別の管理者アカウントで同じ操作 | 通れば、使っていたアカウント側の設定の問題 |
| 失敗した更新の番号(KB番号)を控える | 特定の更新だけの失敗か、全部の更新の失敗か |
| 直前に入れたソフト・保護ソフトを思い出す | 変化点が原因のことが多い |
| エラー画面の文言をそのまま残す | 同じ番号でも続く文章で原因が絞れる |
失敗した更新の番号は「更新の履歴」で見られます。Windows 11 は「設定」→「Windows Update」→「更新の履歴」、Windows 10 は「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」→「更新の履歴を表示する」です。エラーの画面は、スクリーンショットで残しておくと書き写す手間が省けます。
よくある質問
Q1. 0x80070005 が出たまま放っておいても大丈夫ですか?
更新が入らないままになるので、セキュリティの修正も届きません。Windows Update は時間を置いて自動で再試行するため、次の回に通ることもあります。同じ更新が何度も失敗するなら、この記事の手順1から順に進めてください。
Q2. 管理者のアカウントなのに出ます。
管理者でも、システムのフォルダーの持ち主は Windows の更新を担う「TrustedInstaller」です。そのため、保護ソフトの妨げやフォルダーの権限の崩れがあると、管理者でもこの番号が出ます。Windows Update の手順2から5を順に試してください。
Q3. 手順3で作った「SoftwareDistribution.old」は消してもいいですか?
退避させただけのフォルダーなので、すぐに消す必要はありません。更新が通り、しばらく使って問題がないことを確かめてから、削除を考えれば十分です。
Q4. Windows 10 でも同じ手順で直せますか?
コマンドの手順(手順3〜5)は Windows 10 でも同じです。違うのは画面の場所で、トラブルシューティングや更新の履歴は「更新とセキュリティ」の中にあります。Windows 10 はサポートが終わっているため、更新が届く状態かどうかもあわせて確かめてください。
Q5. レジストリの権限を直すように書かれた記事を見ました。
公式の資料には、関連するレジストリの権限の誤りも原因として載っています。ただ、レジストリを誤って書き換えると元に戻せなくなることがあります。家庭のパソコンでは、この記事の手順1〜5と、Windows 11 なら「今すぐ再インストール」を先に試してください。
まとめ
0x80070005 の要点
- 意味は「アクセスが拒否されました」。番号だけでは止まった場所まで分からない
- 先に出た場面(更新・Store・インストール・ファイル操作)を決める
- 更新で出たら再起動→トラブルシューティング→保護ソフト→部品のリセット→修復の順
- リセットのコマンドは管理者のコマンド プロンプトで打つ
- Windows 11 は「今すぐ再インストール」でアプリとファイルを残したまま入れ直せる
※設定画面の名称や項目の場所は、お使いのWindowsの版や更新の状況により異なる場合があります。本記事はデスクトップ版Windows(10・11)での操作を前提に、2026年9月時点のMicrosoftの公開情報をもとに整理しています。コマンドの実行やシステムの修復は、大事なデータを退避してから行ってください。会社や学校で管理されているパソコンは、管理者の指示に従ってください。

