0x80072efd は、Microsoft のサーバーへの接続そのものが失敗したときの番号です。Microsoft Store や Windows Update で出たら、まずほかのサイトが開くかを見ます。開くなら、時刻・プロキシ・VPN や保護ソフトの順にパソコン側を確かめてください。
- Microsoft Store を開くと「ページを読み込めませんでした」と出て、コードが 0x80072EFD
- Windows Update の更新の確認が 0x80072efd で止まる
- ブラウザーは使えるのに、Microsoft のサービスだけつながらない
参考にした公式情報: Microsoft Learn「Windows Update の一般的なエラー」/「Windows Update のダウンロード エラーのトラブルシューティング」/「WinINet のエラー一覧」(2026年10月閲覧)
0x80072efd が伝えていること
0x80072efd とは、パソコンが Microsoft のサーバーにつなごうとして、接続の段階で失敗したことを示す番号です。
後ろ4桁の「2efd」は10進数で12029になり、インターネット通信の部品(WinINet)のエラー番号12029を指します。名前は ERROR_INTERNET_CANNOT_CONNECT で、説明は「サーバーへの接続の試みが失敗した」です。
Windows Update の技術資料では、原因を「ファイアウォールの規則やプロキシが Microsoft のダウンロード用の URL を遮っている」と説明しています。つまり、更新のファイルや Store のアプリが壊れているわけではありません。通り道のどこかで止まっていると考えて、道を順にたどります。
| ブラウザーの様子 | 止まっている所 | 最初に見る所 |
|---|---|---|
| どのサイトも開かない | 家の回線・Wi-Fi・ルーター | 接続の状態とルーターの再起動 |
| ほかのサイトは開く | パソコンの設定・保護ソフト・VPN | 時刻とプロキシ |
| 会社や学校のネットワークでだけ出る | ネットワークの管理側の制限 | 管理者に伝える |
0x80072efd は「ほかのサイトが開くか」で見る場所が変わる
- 0x80072efd=サーバーへの接続に失敗
- どのサイトも開かない回線・Wi-Fi・ルーター
- ほかのサイトは開く時刻・プロキシ・VPN・保護ソフト
- 会社や学校の回線だけ管理者に伝える
図:0x80072efd は接続そのものの失敗を示す番号で、ほかのサイトが開くかどうかによって、確かめる場所が回線側とパソコン側に分かれる
まず確認するのはここです
どの場面で出た場合でも、次の3つを先に確かめます。ここで片づくことも多いので、飛ばさずに進めてください。
- ブラウザーでほかのサイトが開くかを見る
- パソコンを再起動し、ルーターの電源も入れ直す
- 画面右下の日付と時刻が合っているかを見る
時刻が大きくずれていると、安全な接続を確かめる手続きで失敗し、Microsoft のサイトだけがつながらないことがあります。Windows 11 は「設定」→「時刻と言語」→「日付と時刻」で、「時刻を自動的に設定する」をオンにしてから「今すぐ同期」を押してください。Windows 10 も「設定」→「時刻と言語」→「日付と時刻」に同じ項目があります。
ルーターを入れ直すと、家の中のほかの機器もいったん切れます。家族が使っていないときに行ってください。
ほかのサイトは開くのに出るとき
ブラウザーが使えるなら、回線そのものは生きています。パソコンの中で Microsoft への通り道を変えているものを、影響の小さい順に外していきます。1つ確かめるごとに Store や更新をもう一度試し、直らなければ次へ進んでください。
VPN のアプリや、市販のウイルス対策ソフトの通信を見張る機能が、Microsoft への接続を止めていることがあります。VPN は切断し、保護ソフトはファイアウォールの機能を一時的に止めてから試します。
⚠️ 試し終わったら、すぐに元へ戻してください。止めたままの状態でインターネットを使い続けないでください。
プロキシとは、通信を中継させる仕組みのことです。家庭のパソコンでは、ふつうは使っていません。古いソフトや以前の職場の設定が残っていると、Microsoft への通信だけが行き場を失うことがあります。
| Windows 11 | Windows 10 | |
|---|---|---|
| 場所 | 設定 → ネットワークとインターネット → プロキシ | 設定 → ネットワークとインターネット → プロキシ |
| 家庭での目安 | 「設定を自動的に検出する」がオン、ほかはオフ | 「設定を自動的に検出する」がオン、ほかはオフ |
「プロキシ サーバーを使う」や「セットアップ スクリプトを使う」に心当たりのない設定が入っていたら、オフにして試してください。
Windows Update は、上の画面とは別の WinHTTP という仕組みのプロキシ設定で通信します。これは公式のエラー一覧にも書かれている点です。設定アプリでプロキシを切っても、こちらに古い設定が残っていると更新だけがつながりません。
スタートで「cmd」と入れ、「コマンド プロンプト」を「管理者として実行」で開いて、次を入力します。
netsh winhttp show proxy(今の設定を表示するだけ)- 家庭のパソコンで中継先のアドレスが出たら
netsh winhttp reset proxy
1行目で「直接アクセス (プロキシ サーバーなし)」と出れば、ここは問題ありません。2行目は中継の設定を消して、直接つなぐ状態に戻すコマンドです。
⚠️ 会社や学校から貸与されたパソコンでは、2行目を実行しないでください。管理側が決めた中継の設定を消すと、ほかの業務の通信まで止まることがあります。表示された内容を控えて、管理者に伝えるのが確実です。
同じコマンド プロンプトで ipconfig /flushdns を実行します。パソコンが覚えているサーバーの住所の控えを消し、次の接続で引き直させるコマンドです。消えるのは控えだけなので、設定が変わることはありません。
ほかのサイトは開くのに 0x80072efd が出るときの順番
- Microsoft のサービスだけがつながらない
- 1時刻を合わせる自動設定をオンにして同期
- 2VPN と保護ソフトを止めて試す終わったらすぐ戻す
- 3プロキシの設定を見る設定アプリの画面
- 4更新用のプロキシを見るnetsh winhttp show proxy
- 5名前の引き当てをやり直すipconfig /flushdns
1つ確かめるごとに Store や更新をもう一度試す
図:ほかのサイトは開くのに 0x80072efd が出るときは、時刻→VPNと保護ソフト→プロキシ→更新用のプロキシ→名前の引き当ての順に、通り道を変えているものを外していく
Microsoft Store で出るとき
上の手順で通り道を確かめたうえで、Store 自体の状態も見ます。Microsoft の案内でも、最初の項目は Microsoft アカウントへのサインインと Windows の更新です。
- Store の右上で、Microsoft アカウントにサインインしているか確かめる
- スタートで「wsreset」と入力して実行し、Store の一時データを消す
- それでも開かなければ、設定のアプリ一覧から Microsoft Store の「詳細オプション」→「修復」を試す
wsreset を実行すると黒い画面が少しの間開き、終わると Store が自動で立ち上がります。入れたアプリや購入の記録は消えません。
Windows Update で出るとき
更新の確認で出る場合も、基本は上の「ほかのサイトは開くのに出るとき」の順番です。加えて、次の2点を見てください。
- 時間を置いてもう一度試す。公式の一覧では、この番号は「タイムアウト」の仲間に分類されています
- 「設定」→「Windows Update」→「詳細オプション」→「配信の最適化」で、ほかのパソコンからのダウンロードを一時的にオフにして試す
更新だけが通らないときは、手順3の WinHTTP のプロキシがいちばん疑わしい場所になります。会社のパソコンなら、ここで管理者に相談してください。
似た番号との違い
0x80072 で始まる番号は、どれもインターネット通信の失敗を表します。後ろの4桁で、どこで止まったかが変わります。説明は Microsoft のWinINet のエラー一覧とWindows Update の一般的なエラーに載っている内容です。
| 番号 | 公式の意味 | 見る所 |
|---|---|---|
| 0x80072EFD | サーバーへの接続の試みが失敗した | プロキシ・保護ソフト・VPN |
| 0x80072EE7 | サーバーの名前を解決できなかった | 回線と DNS |
| 0x80072EE2 | 要求がタイムアウトした | 回線の混み具合・時間を置く |
| 0x80072EFE | サーバーとの接続が途中で切れた(更新では TLS の問題) | 保護ソフト・暗号の設定 |
| 0x80072F8F | 受け取った中身を解読できなかった(更新では TLS 1.2 の未設定) | 時刻と Windows の更新状態 |
よくある質問
Q1. 0x80072efd が出たら、ネットの契約に問題がありますか?
ほかのサイトが開くなら、契約や回線そのものは問題ありません。パソコンの中の設定か、保護ソフトや VPN が Microsoft への通信だけを止めている状態です。この記事の「ほかのサイトは開くのに出るとき」から進めてください。
Q2. Microsoft のサーバーが落ちていることはありますか?
まれにあります。Store と更新の両方が同時に通らず、別のパソコンでも同じなら、Microsoft 側の一時的な問題も考えられます。その場合は数時間おいてから試してください。1台だけで出るなら、そのパソコンの設定を疑うほうが近道です。
Q3. 「netsh winhttp reset proxy」を実行して困ることはありますか?
家庭のパソコンなら、ふつうは困りません。中継の設定を消して直接つなぐ状態に戻すだけだからです。ただし会社や学校のパソコンでは、決められた中継を通らないと外につながらない作りがあります。その場合は実行せず、管理者に相談してください。
Q4. 保護ソフトを止めたら直りました。このままでいいですか?
止めたままにはしないでください。保護ソフトを元に戻したうえで、そのソフトの設定で Microsoft Store や Windows Update の通信を許可する方法を探します。設定の場所が分からなければ、ソフトの提供元のサポートに「0x80072efd が出る」と伝えると話が早く進むでしょう。
Q5. Wi-Fi を変えたら直りました。なぜですか?
つないでいたネットワークの側で、Microsoft への通信が止められていた可能性が高いです。ホテルや店の Wi-Fi、学校の回線では、特定の通信を絞っていることがあります。自宅の回線で通るなら、パソコンの設定は問題ありません。
まとめ
0x80072efd の要点
- 意味はサーバーへの接続の失敗。ファイルの破損ではない
- まずほかのサイトが開くかで、回線側かパソコン側かを分ける
- パソコン側なら時刻→VPN・保護ソフト→プロキシ→更新用のプロキシ→DNSの順
- Windows Update はWinHTTP のプロキシを別に持っている
- 会社のパソコンはプロキシを触らず管理者へ
※設定画面の名称や項目の場所は、お使いのWindowsの版や更新の状況により異なる場合があります。本記事はデスクトップ版Windows(10・11)での操作を前提に、2026年10月時点のMicrosoftの公開情報をもとに整理しています。保護ソフトやネットワークの設定は、試し終わったら元に戻してください。会社や学校で管理されているパソコンは、管理者の指示に従ってください。

